一本では無理!?
梅の木は1本だけでは結実しません。
梅の花
知ってました〜?
意外と知らない人も多いのではないでしょうか?
ご存知のように、果実をつけるためには受粉が必要です。身近な植物で1本だけで受粉し、果実を実らせるものは、ナス、トマトなどの野菜がありますが、梅は1本だけで実をつけることができない「自家受粉」できないタイプの果樹で、受粉樹と呼ばれる異品種のものを一緒に植える必要があります。
ちなみに我が家では、南高梅の木を植えていて、毎年梅を収穫しています。
今ではかなりの数の果実を収穫することができるのですが、植えた当初は、梅のことを知らなかったので、1本だけしか植えていませんでした。
お恥ずかしい話ですが、その頃は、花が咲くのに梅の実ができるのが10個以下で「なんでたろ〜なんでだろ〜できないのなんでだろ〜」なんて言ってたものですが、自家受粉のことを知ったのが、2・3年の後のこととなります。
幾つか果実ができていたのは、近所に梅がたくさん植えてあるところがあって、そこの花粉をまとったハチさんがうちの梅でも蜜を集めに来てたってことですね。
このことに気付いたときに、小梅をすぐ近くに植えて、花が咲いてからせっせと受粉させてやると、びっくりするくらいたくさん結実してびっくりしたことを覚えています。
それからは毎年たくさんできるので、梅ジュースや梅酒を作るために漬け込むことが、毎年の梅雨時期の恒例行事となりました。
ということで、1本では実をつけることができない梅ですが、同じように自家受粉できない果実は、梨や栗、ヤマモモといったものがあります。
自家受粉できるものには、柑橘類、アンズ、ブドウ、ラズベリー、いちじく、アーモンド、ザクロ、ビワなど結構たくさんのものがありますので、もし、自分の家に植えて収穫したいと思っているのなら事前に少し調べておいたほうがいいと思います。